第五部日本の伝統文化 第一章伝統芸能
第五部 日本の伝統文化 第一章 伝統芸能
能
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能の歴史 • 能は日本最古の演劇で、１４ 世紀後半ごろから伝わる歌舞 劇で、１６世紀に完成し、現 在まで上演されている。もと もとは寺社に奉納された歌舞 や農作物の豊穣を祈る舞踊 だったが、次第に文学に洗練 され、思想的な深まりを持つ ようになり、江戸時代には武 士を始め知識人の教養として 愛好されるようになり、だか ら庶民的なものではなく、武 士階級のものである
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• 人の喜びや悲 しみ、哀しみを 露骨に出さない で、極端な喜怒 哀楽の演技を 避けるのが能 の特色だ
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• 登場人物たちのうち主役は面をかぶってお り、謡の合唱をする地謡と笛や大鼓や小鼓 などを演奏する囃子からなる音楽に合わせ て舞台の上で演者が舞う一蹴の仮面劇であ る
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• 演者はシテ方、ワキ方、狂言方、囃子方に分かれ ている。 • シテ方は主役を演じた地謡を、ワキ方は脇方を、 狂言は一つの能の中で前後関係をつなぐ役と能と 能の合間で、ユーモラスに演じる役囃子方は楽器 を分断する、面をつけるのはシテ方と狂言方であ る
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能楽
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• 日本的な美を十分に たたえていて、知的 な古典劇として最も 高い位置にある。江 戸時代でおもに武士 階級の間で栄えたが 、明治になって衰微 し、最近になって再 び愛好者が増えだし ており、日本の古典 芸術として再び再認 識され始めている
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狂言 • 狂言は能の出し物の間で演じ られているうちに独立した喜 劇である。能とともに１４世 紀以来発達し、現在まで伝え られている。能がシリアスな 題材を中心としているのに対 して、狂言は笑いを中心とし たこっけいなストーリーを特 色としている。詞も話し言葉 を使い、現代日本語の話し言 葉に近い言葉遣いが多い